検索


暗渠こぼれ話:天王川通りはむかし
天王川という名まえを知ったのは,1974(昭和49)年に開館した,北浦和図書館に勤務していたときです.児童室に来る子どもたちから聞いた「てんのーがわ」――これが「天王川」で,図書館近くを流れる川だということは追々知るのですが,かつてはウナギもとれたという流れも,昭和50年代...


まちに歴史あり,藤右衛門流域をめぐる
まち歩き「暗渠」シリーズの最後は,暗渠ファンによく知られている藤(と)右(う)衛(え)門(もん)川(がわ)流域に足を運びます.荒川水系一級河川の藤右衛門川.地元では谷田川とも呼ばれ,かつては鰻がとれ名物となり,今でも老舗の鰻屋が多くあります.藤右衛門川流域は谷が無数にあるこ...


旅路・51 エシカルcafe としょかんのとなり
2024/04/13 ~ 2024/06/13 51ヶ所目 ♪ エシカルcafe としょかんのとなり さいたま市大宮東図書館の隣に 2023年5月にオープンしたcafeです 図書館に寄って 本を片手にcafeに立ち寄り お茶をしながら 誰かと語らい ゾウさんの絵を眺める...


「好き」の気持ちで関わって
根っからの動物好き 私はやどかりの里で働き始めた頃から20数年,常に生き物と暮らしている.動物好きの主人の影響も大きいが,実家にいた頃に動物を飼うことができなかった反動で,ハムスター,リス,フェレット,金魚,犬,カブトムシたちと暮らしてきた.さいたま市緑区の自然豊かな暮らし...


醗酵食で心身の健康を
「エシカルCafeとしょかんのとなり」では,地産地消,フェアトレードやウェルフェアトレード,フードロス削減などに取り組んでいます.やどかり農園がつくる無肥料自然栽培の旬野菜を使った料理はもちろん,これまで関わりを深めてきた人たちから仕入れた食材や調味料を使った,培ってきたつ...


地形の凸凹を感じながら,水路の痕跡を探して
前回に引き続き,暗渠めぐりは緑区,浦和区へ足を延ばします.浦和区は高低差のある坂道や谷底を感じる通りも多く,まちの歴史を紐解きつつ地形の凸凹を感じながらの暗渠めぐりとなりました. 見えない水路の流れを感じる 緑区にあるせせらぎ遊歩道は,大間木排水路を暗渠化した遊歩道です.大...


暗渠こぼれ話:植竹遊歩道はむかし
私が大宮に引っ越してきたのは昭和33年の夏.そのころ,植竹遊歩道はまだ道(暗渠)ではなく,細い川が流れていました.川の両側は田んぼや草地で,家はまだ数軒しかなかったと思います.小川には人ひとりが歩けるくらいの土手があり,小学2年生だった私も<岸のスミレやレンゲの花に♪>では...


地上から見えない水路「暗渠(あんきょ)」をめぐって
暗渠とは デジタル「大辞泉」(小学館)では,「地下に埋設したり,ふたをかけたりした水路」と説明があります.反対語は「明渠(めいきょ)」.水面が見える川や水路を「明渠」,木材やコンクリートなどでふたがされ,水面が見えなくなってしまった川や水路を「暗渠」と表現します.「暗渠」...


地域が抱えている課題,埋もれている課題を明らかにするために・2
「地域課題・ニーズ調査ワーキンググループ」の取り組みの報告の2回目となる今回は,高齢者,若者,困窮者等の制度の狭間におかれ,孤立した状態にある人たちの居場所づくりを進めている団体や,社会福祉協議会などの住民活動へのインタビュー(11団体29人)から見えてきた,さまざまな地域...


地域が抱えている課題,埋もれている課題を明らかにするために
ワーキンググループでの新たな出会いと学び 「地域課題・ニーズ調査ワーキンググループ」では,地域で孤立しがちな状況にある人の実態と求められていることを明らかにすべく,地域で活動するさまざまな団体や当事者へのインタビュー調査を中心に取り組んできた.今号からは2回にわたって,3年...


人,自然,未来にやさしい社会を
エシカルな視点と行動で社会の課題に取り組む エシカルとは,倫理的な観点や価値観に基づいて行動することです.この言葉は,行動や意思決定が倫理的で社会的に望ましいかどうかを判断するときに使われます. 倫理観は人や文化によって違いますが,エシカルな視点は,社会や未来への責任...


バス停と地域の変遷
前回は,長い間疑問に思っていたバス停の名まえを調べてみて,思いがけなく昔の村名や小字名が多いということを知りました.バス停は狭いエリアに複数あるので,現在の住居表示だけでは足りず,昔の名まえの出番となったのでしょう.たとえば大宮区堀の内にあるバス停の場合――「堀の内」「堀の...


「待ち」の保健室から「街」の保健室へ
いろんな専門職が集まったまちなか保健室 つなぐ・つくるプロジェクトの目玉の1つに「まちなか保健室」があります.文字通り,地域に出向いていく保健室です.健康相談だけでなく,何となく話をできる場所でもあり,子育てや介護,メンタルヘルスの相談などにお応えできるように,保健師,看護...


やぎ小屋づくり奔走記
喜々と楽々が里帰りしている間(詳しくは前号参照),寝床と遊び場を整備することになった.しかし,予算がない上に設計や作業の知識・経験もない.そこで,地元の工務店の方々に相談したところ,設計に関するアドバイスに加え,端材提供でもご協力をいただくことができた.構造上で強度が必要な...


ヤギたちの里帰り
喜々と楽々は元気にのんびり過ごしているものの,警戒心が強く,なかなか近づかせないとのこと.「こちらに来たばかりの頃は寂しそうでした.かわいがられて育ててくださっていますね」と羽原さん. えころも牧場農園は株式会社ころもアニマル事業部に位置づく.羽原さんは大学では畜産を学び,...


地域拠点,始動!
地域で集う・つながる“居場所”づくりにご協力お願いします つなぐ・つくるプロジェクトでは,人と人,人と自然,人と地域社会が「つながる」ことを意識しながら,自然エネルギーや地域巡回事業など,さまざまな切り口で取り組みを続けています.それらの取り組みの拠点となる場所があれば……...


“不思議な名まえ”のバス停を訪ねて
市営霊園への墓参りや,やどかり情報館に行くとき,私は大宮駅東口から「大谷県営住宅」行の国際興業バスに乗ります.開成高校を過ぎ芝川を渡り,「日大前」…「庚申塚(こうしんづか)」…「片柳郵便局」…「御蔵(みくら)白岡(しらおか)」などを経て「向(むかい)大谷(おおや)」のバス停...


モバイル屋台「リヤカーゴ」を製作
地域巡回に欠かせない大切な道具のひとつが「リヤカーゴ」です.次世代型リヤカーとも言われ,場所を選ばず手軽に移動できる機動性の高さが魅力です.木材で製作するため温かみがあり,色とりどりのパラソルは人々の関心を引き寄せてくれます.人と人とのコミュニケーションや場づくりに一役担う...


歴史と文化を継ぐまちなみづくり
地域の魅力発見の旅へ まち歩きシリーズ,「日光御成街道」はいよいよ岩槻に入ります.徳川家康を祀る日光東照宮を参詣するため,将軍専用の街道とされた日光御成道.1617年に2代将軍秀忠が江戸を出発して日光に向かったのが最初の通行と言われています.3代将軍家光の時代まで,将軍社参...