100年後の未来を創る
しなやかで生きやすい地域を育む
さまざまな格差が広がり,生きづらさを抱えた人たちが増えています.困っていても「助けて」と声を上げられない人たち…自己責任を求める社会の中で孤立して生きることは,いのちにも関わります.SDGs*は「誰も取り残さない」ことを目指していますが,それは取り残されている人たちの存在に気づこうというメッセージでもあります.
誰かとつながり,孤立から抜け出し,ホッとできる場所や出会いの機会をつくり,1人1人が自分を大切にし,他者を尊重する地域を目指します. 見沼の地域には,先人たちが大切にしてきた宝があちこちにキラッと光っています.その宝を見出し,引き継ぎ,次代につなげていきます.そして,この地域やそこに暮らす人たちのニーズを大切にし,地域をめぐり,地域に居場所をつくり,違いを越えて重層的なつながりを創り続けます.
見沼の自然を守り,食とエネルギーとケアが地域で循環する仕組みを研究し,それぞれの得手を生かした仕事づくりを進め,ソーシャルファームを地域の皆さんと創出します.100年後にも人と人,人と自然のつながりが豊かに育まれるしなやかで生きやすい地域の実現に向けて力を注いでいきます.
仲間になってください
私たちやどかりの里は,1970年からさいたま市で精神障害のある人たちが地域で生きていくための活動を続けてきました.精神的な不調は誰もが経験する可能性がありますが,精神的不調からどう回復していくのか,正しい情報が届きにくく,情報不足も生きづらさを作り出します.私たちは心身の健康に関心をもつ人たちの輪を広げたいと思いました.
2021年,私たちは長年の経験を活かし,地域に出向き,居場所づくりの活動を始めました.このプロジェクトには,医療や福祉の専門職,精神障害を経験した人たち,音楽家,地域でつながりを作りたいと思っている人たちが参加しています.キキとララという二頭のヤギも私たちの大事な仲間です.いつでも仲間募集中です.